悲しみにくれるとき
そのなみだを そっとぬぐおう
勇気が必要なとき
その背中を そっと押そう
あなたの手のひらが
わたしの手のひらを
つつみこむようになる日まで……

楽しそうに、お寿司をほおばる子供たちとは裏腹に・・私の気持ちは複雑な夜となりました。
ここんとこ、なんだか機嫌の悪い、3号ちびまるこ。
なんとなくだけど、変だな〜って思っていて。
まあ、3歳になったし、自我も激しくいっちょまえになってくるしなあ、なんて思っていた矢先。
今朝。
ムスメの胸に しこりがあることに気づきました。
素人考えで、頭をめぐるのは・・しこり=ガン。という構図・・
いかんいかん、と冷静に悪い予感を振り払おうとしますが、なかなかうまくいきません。
いろんな経験をさせてもらっているおかげで、たいていのことではうろたえない 私の心も ぐわんぐわんと
大きく波打って。
しばらくは、コトバになりませんでした。
ようやく気を取り直し、F病院へ。
先生は、ガンともガンじゃないとも言いませんでしたが、多分心配ないだろう、と。
ただ、私が 脳下垂体に病気を持っていて、出産したこともあり、そちらの方面でも検査する事になりました。
最初、ムスコが生まれた時、覚悟したはず。
産んでから、どんなことが起こっても それを受け止めて、受け入れていこう・・と・・
採血の済んだムスメをつれた看護士さんが「泣かないんだもん。ビックリしちゃった」と言われたのを聞いたとき、
数年前のことを思い出しました。
1号のムスコが、難病を疑われて、都立小児病院へ検査に行き、
大きな点滴の針を 手の甲に入れられたときのこと。
まだ1才だったムスコは、必死に我慢していたらしく・・
看護士さんに
「おかあさん、厳しくしつけていませんか?こんなに我慢強いなんておかしいことだよ。泣いてもいいのに。初めてですよ。点滴の針で泣かなかったお子さんは」
としかられました。
その一言から、私は自分の子育てを見直し、どこに基準があるのか、何を正しく何を間違っている、と自分が感じているのか、
客観的に自分の子育てを
考えるようになりました。
なにかまた・・私はこの子にとって間違った事をしているんじゃないか。
レントゲンの順番を待ちながら、けなげに歌っているムスメの姿に、病院の廊下で涙が止まりませんでした。
親といえども、私たちに 子供の人生やいのちを どうにかしてあげる事はできません。
できるとすれば・・
いつも 心と体が健康でいられるように、がんばってご飯作ったり、一緒に駆け回って遊んだり、話を聞いてうなずいてあげたり・・そんなことくらいでしょうか。
それでも、病気になっちゃったら・・そのときはそれを受け入れて、戦っていく本人の 力強い応援団長になるしかないな。
それが、今の・・・母である私のできる 精一杯の愛かもしれません。