追記 追記を頭に書くことをお許しを。
CDが届いた、夕食もそこそに・・・・
まず、録音が1965年である事からそこの所は若干値引きをして聴かねばならない。今のSACD録音などには当然およばない。
指揮者 イーゴル・マルケヴィチのなんと厳格な演奏か。30度の鋭角な物を突きつけられたような感がする。しかし、30度の鋭角な物も12枚集まれば円になる。鋭く厳格でありながらゆったりとした演奏に高貴なまでの美しさを表現している。
その鋭角な鋭さで作られた円が天に昇り始まると合唱は高揚し、聖セシリア(チェチーリア)を讃え、はるか天空に舞うセシリアを見守りながら静かに演奏は閉じる。
CD: グノ― 「聖チェチーリア荘厳ミサ曲」 (旧西独輸入盤)を入手。
指 揮 : イーゴル・マルケヴィチ
チェコ・フイルハーモニー管弦楽団 & 合唱団
ソプラノ : イルムガルト・ゼ―フリート
テ ナ ー : ゲルハルト・シュトルツェ
バ ス : ヘルマン・ウ―デ
録 音: 1965年6月 Rudolfinum 、プラハ
入手困難かと思われましたが、思わぬ安価で購入できました。
指揮者 イーゴル・マルケヴィチは、ロシア生まれながら両親が革命をおそれて2歳でスイスに移住し、その後フランスで教育を受けたためか、汎欧州的な魅力に富む音楽を聴かせる超個性派指揮者です。
日本では1960年に旧日本フイルハーモニー交響楽団を客演し、当時の日本楽壇に強烈な印象を残したそうです。以降度々来日し、最晩年にもNHK交響楽団などを指揮したそうです。又、指導者としてはバレンボエム氏をはじめ日本の指揮者にも多くの指導をされたそうです。
最晩年には聴覚を失いつつ、厳格な指揮をし、多くのファンに感銘を与えたと記されております。なかなか日本とは関わりの深い指揮者とのことですが、私のコレクションには、多分1、2枚しか彼の作品は無いのではと感じます。
奇しくも、カトリック教会では毎年11月22日に、殉教した聖セシリア(Cecilia, 紀元2〜3世紀頃)を祝う「聖チェチーリア祭」が行われます。「聖セシリア(チェチーリア)」は紀元2〜3世紀頃にローマで生まれた聖処女で、音楽を愛好し信仰の力によって数々の奇跡を起こしたと伝えられ、カトリック教会では音楽家(特に教会音楽とオルガン音楽)と盲人の守護神とされています。
是非とも、11月22日は「聖チェチーリア荘厳ミサ曲」 を聴きまくります。
CD: グノ― 「聖チェチーリア荘厳ミサ曲」 (旧西独輸入盤)