昨日 飯能グリーンCCから帰りますと、私のクラッシックの師匠から30枚ほどのCDが届いておりました。
早速 今朝は5時からお送り下さったCDのチェック。
その中にグレッキの作品群がございまして、今日はグレッキ漬けと参りましょう。
1933年ポーランド生まれの作曲家。グレッキはパリでメシアンに師事し新しい音響空間を模索。その後中世的・神秘主義的な曲調に傾倒していき、享年77歳で2010年に没しました。
私は今までに交響曲第3番 『悲歌』(悲歌のシンフォニー)とビアノ曲『すべてあなたのもの』しか聴いたことが無い作曲家です。又、クラッシック音楽作品名辞典でも半ページほどの紹介しかない作曲家です。(辞典が1996年 第一版ですからね)
しかし、現代音楽を聴くとき彼の作品はその生い立ちとは切りはなすことのできないであろうと感じます。アウシュヴィッツ強制収容所の地で7歳の少年グレッキは何を思い、何を感じたのでしょうか。
グレッキは、「人間は生まれる時代と場所を選ぶことはできない」と言っています。
一番最初にクロノス・クァルテットによる弦楽四重奏曲第1番『すでに日は暮れて』作品OP62.同第2番『幻想曲ふうに』作品OP64から聴ました。
55歳、58歳の時の作品ですが、非常に緊迫感があり、旋律の繰り返しと半音階の上下は不安感を一層まします。そして時には静寂が。
しかし、時代背景や曲の構想を無視しても、すばらしい旋律がちりばめられた弦楽四重奏曲でした。
収録曲
- すでに日は暮れて(1988)〜弦楽四重奏曲第1番 作品62
- 幻想曲風に (1990 / 91) 〜弦楽四重奏曲第2番 作品64:ラルゴ・ソステヌート〜メスト
- 幻想曲風に (1990 / 91) 〜弦楽四重奏曲第2番 作品64:デチーソ〜エネルジーコ:フリオーソ、トランキッロ〜メスト
- 幻想曲風に (1990 / 91) 〜弦楽四重奏曲第2番 作品64:アリオーソ:アダージョ・カンタービレ
- 幻想曲風に (1990 / 91) 〜弦楽四重奏曲第2番 作品64:アレグロ〜センプレ・コン・グランデ・パッシオ