ヴァレンティン・シルヴェストロフ
今回は 1984年作品 ピアノと管弦楽のための「後奏曲」 "Postludium" (1984年) 1992年作品 ピアノと管弦楽のための交響詩「超音楽」"Metamusic" (1992年)
を聴きました。実は同題名"Postludium" だけでも何曲かありまして、楽器編成と作曲年代を確認する事も大切でした。と申しますのもCDを売り出した版年代によって収録曲が逆になっておりまして・・・・(-_-;)
今回のCDはMetamusicから聴きました。 重厚な管弦楽を一つの大地に見立て、粒のようなビアノ音が次々と降り注ぐ。 現代音楽家としてアバンギャルドな試みは当然なのだろうが、古典好きの私にも良い曲だと思いました。特に35分(48分の作品)過ぎからは、ビアノと管弦楽が混然として流れる調べと変わり、やがて又、しずくのような粒のビアノが・・・・・・・ む・・・・「超音楽」か。
Postludium「後奏曲」 なかなか後奏曲という題名の音楽は見あたりませんが、一般的意味で言えば『教会で、礼拝後会衆が退場する際に演奏されるオルガンなどの曲』などを意味します。 しかし、曲調は恐ろしいというか、おぞましいというか。背信者に対する怒り、怨念。 いや呪詛かもしれない。 どうして、彼自身への呪縛の解放を目指した作品なのかもしれない。20分の作品ですが、15分を過ぎてからは、黎明を感じさせる調べえと変調していきます。 なぜか救われる感じでした。 難しい曲だが、大変聴き応えのある作品でした。
ちと 疲れる。(-_-) |