27日に行われた記念講演の報告が届きました

「これでいいのかな? 今の学校と仕事」 〜子どもの姿から出発するために〜
講師 高原数則氏 (東京民研、元中学校教師)
中学校教師の高原さんは、荒れる子どもたちと向き合いながら、どうして子どもたちは変わってしまったのか、どうしたら子どもたちと共に成長できるのかを具体的な子どもたちの姿と共にお話してくださいました。
【今の子どもたちの様子を分析すると】
話が通じない、言葉が虚しく拡散するだけ、なぜこれ程まで無秩序、勝手気ままなのか?
→「非行とは違う。未熟で子どもなんだよね」「小学校3、4年生を素通りして今やってんじゃないか?」「いわゆる自己中と違ってそもそも周囲と自分の分離が出来ていないように思う」
- これらの原因は、「出来ん者は出来んままで結構」という指導要領の下で学習してきた子どもたちだから、ともに学び合い、支えあうことでのつながりがもてない。子どもたちの理解とは関係なく進められていく授業…。これらを背景にして、こうした子どもたちが育ってしまったのではないだろうか?
【身構える子どもたちと親の姿から見えるもの】
話を聞いてあげると、「先生優しいんだな」と言う子どもたち
→これまで話を聞いてもらえなかったという背景。親は「うちの子にだって言い分があるはずなのに、すぐ謝ることを押し付ける。」「やってもいないのにうちの子が悪者にされる」
- 子どもの「問題行動」などを発達上の課題として受け止めるのではなく、「規範意識」の強要や「謝罪」罰則などを先行させる管理主義的発想の強まりと子ども観の変質。
- 「この子どもたちはどれだけ大切にされてきたのか、愛され、認められ、受け入れられている安心感や満足感をどれだけもっているのか。」という視点で子どもたちを見よう。
- 改めて子どもたちの姿・願いと発達段階・発達課題から出発する教育課程・教育実践つまり、あたり前の教育のありようと学校の姿に立ち返って考えよう。
子どもたちを管理の対象として見るのではなく、一時期荒れるのも発達上必要なものだと捉えて、大きな視点で見ることも必要。その上での目指すべき子ども像をもちましょう!!
詳しくは「西多摩の教育」をお読み下さいね〜
