まるおディレクターがやってきたのは羽村市にある
宗禅寺。
このお寺の中に、何やら気になる
謎の建築物があるとのこと…
その建物は、
このお寺の脇にある新奥多摩街道からでもハッキリ確認できるほど
大きなものでした。
さっそく近くまで行ってみると…
お、お、大きい〜〜!!宗禅寺の第二駐車場に、
鉄製の建築資材やトラックのシートで作られた巨大な建物がありま
した!
高さ10メートル以上あるこの建物は、
なんと
お芝居を披露するための野外テントだったのです!!作っていたのは、
水族館劇場という劇団でした。
水族館劇場は1980年代後半に創設された、
野外劇を専門に行う劇団です。
劇団員が自らの手で会場となる巨大テントを設営し、
他の劇団の公演では決して味わうことのできない驚きと感動を人々
に提供し続けています。
まるおディレクターがテントの周辺をいろいろ見せていただくと…
おお!大道具の
船がありました。
舳先には
フジツボがギッシリ付いています。このフジツボ、
ペットボトルを熱して溶かしたものだそうで、
本物にしか見えないリアルな作りです…!
近所の人には、
まるでお化け屋敷みたい!と言われるほどの迫力満点なテントですが…
実は西多摩での公演は今回が初めてなのです!

この巨大テントは、中も驚くべき仕掛けが盛り沢山でした。
なんと
動く舞台セットがあります!
回転するセットを自分たちで作れるなんてすごすぎます。
さらにテントの舞台中央には、
開閉式の池があるんです。
水族館劇場の舞台では、水を大量に使う演出と照明、
そして役者を吊り上げるクレーンなど様々な舞台装置を使って観客
を魅了します。
2020年までは東京新宿区にある花園神社の境内で公演を行っていたそうですが、
新型コロナウイルスの影響で開催ができなくなり公演できる場所を
探していたところ、
ご縁があって宗禅寺で行うことになったのです。
宗禅寺では写経や座禅会、文化展など、
地域文化の発信地となる活動を長年行ってきました。
水族館劇場の公演を快く受け入れたのは、
コロナ禍でも文化振興に寄与したいという想いがあったためなので
す

練習とゲネプロを観させていただきました!

今回水族館劇場が行う演目
「アントロポセンの空舟(うつほぶね)」は、3つの時代をタイムトラベルするお話。
公害が人々を苦しめる現代、
江戸幕府に対しキリシタンが反乱を起こした島原の乱、
そして日本を離れシンガポールに渡った「からゆきさん」たち…
色々な時代が複雑に交差して一つのストーリーを紡ぎ出します。
お芝居のクライマックスには、
水落しと呼ばれる天井から滝のように水が降り注ぐ演出が観客を魅
了します!

これは…普通の舞台では絶対に味わえない演出です…!!
水族館劇場の公演は、
感染対策を徹底した上で5月31日まで開催される予定です。
当日券のみの販売となっているそうなので、
ご興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか。
(2021年5月現在の情報です)
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水族館劇場 アントロポセンの空舟
公演日 5/14、15、16、20、21、22、
23、25、26、27、28、29、
30、31
場所 臨済宗建長寺派 第二駐車場
お問い合わせ 080-2117-6154
宗禅寺の地図
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