2021年5月26日は、
スーパームーンの皆既月食の日でしたね!

みなさんはご覧になりましたか?

今回の皆既月食はコロナ禍のお家時間も影響して、
全国的にもかなり注目されていました。
今回マルかじりでも
青梅天文同好会にご協力いただき、
天体観測の面白さなどの魅力に迫りました!
取材に行ったのはまるおディレクター。直接レクチャーしてくださったのは、
かつて青梅市教育センターにあったプラネタリウムの初代解説員の
森澤さんです!

まずは知識として、スーパームーンとは何か?
それは月が地球に最も近づき、
いつもより一回りほど大きく見える月のことです。さらに今回は地上にある建物に近い位置を通過することから、
より大きく感じられるとのこと

そして皆既月食とは、
太陽と地球と月が一直線に並んで、地球の影にすっぽりと月が隠れることで起こる現象!今回の皆既月食では、20時9分ごろから皆既食が始まり、
20時28分ごろには終了するそうです。
森澤さんとまるおディレクターが観測の準備をしていると、
同じ青梅天文同好会メンバーの
雙木(なみき)さんから連絡が入りました!
羽村の方で皆既月食を狙っているという雙木さん。実は星のソムリエという資格をお持ちで、奥多摩などで星空観測の案内もされている方なんです。
連絡を取り合って、状況をシェアしていきます。
この日の天候は薄曇り…ところどころ厚い雲も見られます。月が欠け始めるのが18時45分ごろ。月がのぼり始めるのは東南東の方角ですが、果たして見ることはできるのでしょうか…?!
雲が晴れるのを待つ間、森澤さんが月の海の模様の話や、便利な天体アイテムを紹介してくださいました。中には市販されている天体のホームシアターを改良して作った簡易型プラネタリウムも!
曇りの日など、空が雲に覆われてしまった場合や、街中の光が眩しい光害のある都心でも夜空が楽しめるという優れものです。
森澤さんはさまざまなアイディアで月や星を眺める魅力を、多くの人に伝えているのです。
さて、皆既月食が始まる予定の20時9分になりました。
しかし、月の位置は雲でまだ確認ができません。雲がなければ、美しい天体ショーが楽しめるはずなのですが…!
ここでまるおディレクターたちの上空に、牛飼い座のアルクトゥールスという星を捉えました。
真上、てっぺんには雲はほとんどありません。これはチャンス!アルクトゥールスを基点に、スマートフォンの星座アプリを活用して、雲の中にいてまだ姿を見せない月の位置を割り出していきます。そんなことも可能なんですね!
あっ!ついに雲の切れ間から月が見えました!

大興奮なまるおディレクター。残念ながらすでに皆既食は終わり、満月へ戻る途中の部分食の月でしたが、20時53分、月の姿を捉えることに成功しました。
月には、まだ皆既月食のほんのりとした赤い色が残っていました。
星に願いを、月に祈りを。
コロナ禍の大変な時だからこそ、夜空に想いを馳せることも大切ですよね。
次回、日本で見られる皆既月食は2022年11月8日となります。
2021年11月19日には、部分月食を見られるそうですよ!
今回見られた方も、見逃してしまったという方も、また夜空を見上げて素敵な天体ショーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
(2021年6月現在の情報です)