マルかじりで追い続けてきた、
青梅に50年ぶりに誕生した映画館「CINEMANEKO(シネマネコ)」の本オープンは、
コロナ禍の休業要請により1ヶ月遅れてのスタートとなりました。
映画館「シネマネコ」は、青梅織物工業協同組合の昭和初期に建てられた「旧都立繊維試験場」
をリノベーションして造られたものです。
代表の菊池さんは、
50年前には青梅市内に3館の映画館があったことや、
多くの人にエンターテインメントで笑顔を届けたいと言う願いから
映画館の構想を企画しました。
その熱い想いに、織物工業協同組合や地元の商店街「東栄会」
も賛同し、
地域活性を目的にした共同プロジェクトとして3年前からスタート
したのです!

商店街や織物工業協同組合への橋渡しや、
改修工事の助成金の手続きなど、
タウンマネージャー國廣さんのサポートもあり、
映画館は着々と出来上がっていきます…

ガチャマン景気と呼ばれていた昭和20〜30年代には、
街にはたくさんのノコギリ屋根の工場がありました。
今、当時の面影や賑わいはほとんどありません。
ですが現在、街の歴史を伝える場所として、
旧都立繊維試験場を含めた織物工業協同組合の敷地内にある4軒の建物が、国登録有形文化財の登録を受けています。繊維試験場としての役目を終えた旧都立繊維試験場は、
「BOX KI・O・KU」を愛称に多目的スペースとなり、
ギャラリーやイベント会場として使われてきました。
この建物の中に新たに映画館が造られるにあたり、
2020年の9月から本格的な耐震補強や改修工事が進められてき
ました。
設計には、
伝統的な建物のリノベーションを得意とする建築デザイナーが入り
、工事は地元の工務店が請け負いました。
東京で唯一の木造建築の映画館となったシネマネコ。外観は昭和初期に建設されたままの当時のもので、
館内は古材を使用するなど、
サスティナブルデザインが取り入れられています!

さらにシネマネコでは、
映画館だけでなく
ブックカフェも併設しています。足あと模様の可愛いオリジナルスイーツも楽しめるこの場所は、
代表の菊池さんが、人が集う場所を意識して作りました。
こうして映画館シネマネコは、ついに完成。
あとはオープンを待つばかり!

…そこに、
おさまらない新型コロナウイルスの拡大がやってきてしまいます。
東京都の緊急事態宣言により、
予定されていたオープニングレセプションと本オープンは延期され
ることに…
しかし6月に入り、映画館の休業要請が緩和されました。
そこで本オープンを前に、
地域の方々を招待してのオープニングレセプションが開かれました。完成を心待ちにしていたみなさんが駆けつけ、
ワクワクした表情で映画館に入っていきます。
そこには地元商店街の理事長、久保さんの姿もありました。
この日上演された作品は、あの誰もが知っているであろう
「ローマの休日」でした。
座席は63席のミニシアターですが、
大規模な映画館シネコン同等の最新設備の上映システムがあります!
実際に映画を見た人々は、
その音響の良さや座席のふかふかさなど、
映画館の見ごこちの良さに大満足な様子でした。
こうして
2021年6月4日に、無事シネマネコは本オープンしました。
初日から3日間の来館人数は300人!

菊池さんは確かな手応えを感じていました。
これからこの映画館がどんな歴史を歩んでいくのか、
とても楽しみですよね。
形は変われどエンターテインメントで人々を喜ばせ、
地域を盛り上げる菊池康弘さん。西多摩新人物伝に登録です!
そしてみなさんもぜひ、青梅に50年ぶりに誕生した映画館、
シネマネコをご利用くださいね〜!

(2021年6月現在の情報です)
===================
CINEMANEKO シネマネコ
青梅市西分町3-123
TEL 0428-84-2636
開館時間 9:00〜
定休日 火曜日
提携駐車場あり
地図
ホームページはこちら!
===================