子供の頃、夏休みはほとんど鹿児島にいたけど、その頃は鹿児島って台風銀座。しょっちゅう台風が来てた。
今でも思い出すけど、一度だけものすごい台風が来たんだ。いつもは、雨戸を閉めてそれを釘でうちつけて、家の中でじっと台風が過ぎるのを待っていたけど、その時だけは違った。
まず、犬たちの鎖を全部はずして放した。その後、はすかいに丸太で家の柱全部に補強して、畳を全部はりの上に上げた。そして、雨戸もなにも、扉と言う扉、窓と言う窓をすべてはずしたんだ。ありゃぴっくりした。なんでそんなことするのか、子供の頃はよくわからなかった。そして、風の当たりにくい地形に建っているいる家に避難して一夜を明かした。
後で聞いたのか、その時聴いていて覚えていたのかわからないけど、あの窓戸すべてとっぱらいは、強い台風の時家を守る方法らしい。飛ばされて大破させるより、すかすかにして風に通り抜けてもらうことで家を守ったんだね。そう言えば、大きな台風とか低気圧の通過の時は、予想最大瞬間風速がでかい時は、パイプハウスのビニール全部はずすもんね。同じことなんだなあ。
福岡の大雨も大変そうなので、福岡の友達にメールしたら、自分の家は高台で大丈夫だけど、被害者はたくさんいるので、気持ちは複雑って返事が来た。
天災は忘れたころにやってくるっていうのも、昔の話?今は忘れる間もなくやってきてるようだ。まるで、世紀末伝説みたいだな・・・。 |