食いもん＆エトセトラ

借入金の返済の仕分けはちょっと複雑です。利子が付くからです。

で、ここで大勘違いをすると、大変なことになります。申告簿記上では黒字になっていても、実際は大赤字ってことがあるからです。

借り入れ金の元金返済は、費用ではありません。負債の減少です。

費用になるのは、支払い利子だけなのです。

つまり、経営収支は、収益−費用なので、例えば、300万円売り上げて（収益）、費用（支払い利子を含む）が150万円とすると、純利益は150万円という形で黒字になりますが、この経営が借金をしていて、１年に200万円元金を返済しないといけないとします。経費になるのは、支払い利子だけですから、収益−経費の中に元金返済は含まれません。すると、純利益全部使っても50万円足りませんね。つまり、資産が元金返済のために50万円減ってしまいますが、税務申告上は150万円の黒字になると言うことなんです。これをわかっていなくて、黒字だからと安心していると、資産がどんどん減って大変なことになります。

借入金を口座引き落としで支払った場合

借入金返済　　　　　　　　　　　借方　　　　　　　貸方
　元金返済（負債の減少）　　　　200万円　　預金　215万円　
　支払い利子（費用の発生） 　　　15万円　　　　　

つまり、元金返済分以上の黒字になっていないと、本当の意味で黒字ではないということなのです。

さて、日が経ちすぎたわ。例題を一つずつこつこつ行こう。

例えば、化学肥料を　20kg袋　20袋買いました。１袋200円だったとします。支払いは買掛にしました。つまり、ＪＡさんからつけで買いました。
　在庫を袋で棚卸しする予定なら、20袋　4000円、kg単位で棚卸しする予定なら400kg　4000円で記録します。税務的には棚卸しは年一回、会計を閉める時に袋単位ですればいいんだけど、ＧＡＰするなら、毎月kg単位でやった方がよろしいです。ちなみに、棚卸しとは何かというと、税務的には余った肥料を次の年度に棚卸資産として引き継いで、その分の肥料費を使った肥料費から差し引く処理です。経営管理的には、在庫管理のやり方の一つです。

袋単位の記入例
　　　　　　　　　　　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　　（貸方）
肥料購入　商品名マグアンプ　　肥料費　20袋　4000円　　　　　買掛金　4000円

ｋｇ単位の記入例

肥料購入　商品名マグアンプ　　肥料費　400kg　4000円　　　　　買掛金　4000円

で、自分のところに残るのが肥料だから、肥料は左、代わりに現金や預金が減るか、または借金が増えるので、買掛金は借金なので右に書きます。ソフトを使うと、これだけで、肥料費の帳簿と買掛金の帳簿に転記されますが、自分でやる場合は、これを肥料費と買掛金の帳簿に転記する必要があります。転記は、貸方と借方を仕分けと同じになるように転記します。転記してはじめて複式簿記になる訳だし、転記しないと仕分ける意味が無くなります。
ＧＡＰをやる場合は、この簿記転記だけでなく、棚卸し張を作って、肥料の在庫管理もします。この在庫管理もついているソフトもありますけど、現物見てノートでやった方がいいような気がします。

さて、買掛金を現金や預金でＪＡに払った時の処理は、借金が減るから買掛金は左、現金や預金は減るから右ってことになります。

　　　　　　　　　　　　（借方）　　　　　　　　　　　（貸方）
買掛金返済　　　買掛金（ＪＡ）　4000円　　　　　　　現金　4000円

ＪＡが指定日に引き落とす場合は

買掛金返済　　　買掛金（ＪＡ）　4000円　　　　　　　預金　4000円

で、これをそれぞれの帳簿に転記すると、買掛金は貸方、借方で相殺されて０円になり、現金や預金は残高が4000円減ります。

新年あけましておめでとうございます。

もう、実習と補講が10日程度ある以外は、３月いっぱいお休みということで、夏休みがほぼ無かった分、冬休み長過ぎという専門学校生活であります。大学４年間行って取る資格を３年で取らせてくれるのはいいが、授業がハードすぎるなあ。年寄りにはきつい(/_;)

ちびの時は超かわいかったなあ。今もかわええけど。

　ふと、隣を見て無免許運転かと思ったが、ここは駐車場だった。