事業仕分けの資料読んでたらさ、なんでもかんでも民間活力。じゃ、いらないじゃん。公務員も、地方自治体も、国も。国も地方自治体もあるいは、道州制を導入するなら道州も、企業にしてしまえばいいじゃん。お金に換えられない(収益は絶対でない)けど国民にはないと困る仕事だから、税金使って国や地方自治体がやるんでしょ。 独立行政法人いっぱいつくって民営化して、税金安くなりましたか?企業の税金だけ安くなって、消費税は値上げですよ。震災復興は口実としか思えません。だって災害復興の予算頭打ちですよ。 民営化、民営化の行き着く先は・・・。郵政が一番物語ってますよねえ。サービスレベルを維持すると、巨額の赤字が出るんですねえ。ヤマトを見習え?やればできる?ヤマトはどんな僻地にも届けてくれますか?例えば離島全部カバーしてますか?少なくも全国同じ料金じゃ届きませんよねえ。 独立行政法人化した研究機関も民間のお金がこないとどうしようもないから、お金のある企業の為の研究しかしないですよ。この体制のどこがいいんですか?
まあ、愚痴はさておき、農業を他の産業と同じ目線で見てはいけないと思うのです。
1 食料が無くては、人は生きていけない 農業と栽培漁業、きのこ栽培などは、私たちが毎日食べるものを作っているんです。無くなったら、国民全部飢え死にしちゃいますよ。外国に本当に全面的に頼めるんですか?異常気象だらけですよ。自分の国民餓死させて輸出してくれる国ありますか?日本って都合よく南北に長細いから、全土が重大な天災に遭うって稀ですからねえ。リスク分散できる国土なんですよねえ。
2 農業ほどリスクの大きな産業はない 自然が相手の産業です。しかも、地球温暖化のためか、最近の天災は半端ではありません。桁違い、想定外のものが襲ってきます。施設化したって、自然が相手に変わりありません。まあ、地下室でLED使って水耕栽培ならかなりリスク減るでしょうが、ものすごい設備費がかかるでしょうね。ソーラー発電で維持費はなんとか低コストにできるかもしれませんけど。でも、電気の明かりと太陽じゃ、エネルギー効率上なんか無駄遣いっぽい気も。何より、そんなもんで、ダイコンやゴボウが作れるのかしら? ハイリスクの産業は大きくなるとやばいと思うんですよねえ。スケールメリットはあるけれども、台風一つで倒産なんていくらでもあり得る。国民の食料を安定供給するためには、農家をでかくしちゃいけないんです。
3 TPPと農業 TPP導入に関しても、すでに輸出している農家やブランド化している農家ばかりクローズアップして、昔自由化されて、それでも生き残った農産物ばかりCM的にマスコミが報道してます。自由化で滅んでしまった農産物の話は出さないんですねえ。なんか、最近日本のマスコミって操作されてる感がするんですが、そう感じるのは私だけでしょうか?(マスコミが意図的に動けば、共産党だって政権取れるよね?) 例えばレモン。国産壊滅しましたよね。今でこそ、国産レモンも買えるようになりましたけど、高値で取引されるから生産されているだけで、復活と言えるほどの生産量ですか?しかも、国産レモンが壊滅した時、輸入レモンの価格はどうなったでしょう?元の国産レモンより高くなってたりしませんでした? 国民に必要なのは、ブランド品でもなく、輸出用農産物でもなく、毎日安心して食べられて、価格も手ごろな農産物でしょ。それを確保するのが国の本当の仕事じゃないんですか? ブランド農産物の育成は企業にそれこそ任せておけばいいんです。無くなっても国民は困らないから。毎日、一定品質の安全安心で手頃な価格の国産品が食べたい!これこそが、国民のニーズのはずです。でも、TPP対策として国は全農家を大規模化、ブランド化しようとしています。はっきり言います。間違ってる。重要なのは農家が生き残ることではなく、農業生産が生き残ることです。それこそが、国の責務。儲かる農業を育成しても国民は潤わない。
3 私の言いたいこと 提言します。兼業販売農家をたくさん育成しましょう。ハイリスクを兼業でカバーすれば、農業生産は止まらないんです。コンサルなんか受けなくても、どんぶり勘定でも農家は倒産しないんです。農家の生活を確保し、安定した農産物生産を維持するには、中小兼業農家こそ増やすべきだと思います。それこそが、国民の求める、安全安心で手頃な価格の農産物の安定生産の方法です。 国がすべきことは、普通の農産物をつくっている大規模農業会社が倒産しない対策と、中小兼業農家が農業を続けやすくする対策だと思います。 遊休農地は、どんどん自産自消したい人に開放して、適正に管理されて品質の良いものの余剰品は、JAが集荷しましょう。 農地の相続税は現状農地で農作物が栽培されている限り猶予しましょうよ。宅地化したら、評価額宅地にして通常の倍額追徴することにして。中小企業の工場や店舗もそうすべきだね。日本の経済や、技術力は、結局ポリシーが欠如してしまった、現在の大企業にはなくて、すべて中小企業にあると私は思います。震災からの復興の中心になっているのも、大企業じゃなく結局は中小企業のように感じるんですけどね。
バブル以来、お金がすべてみたいな、政治と世の中になってしまったけど、違うよなあ。震災の時、国民みんなが感じた気持ちを大事にすべきだね。生きてるだけで丸儲け。 戦後という時代を知るほど生まれは古くないけど、国民のほとんどが貧乏でも心豊かな時代があった記憶がある。エンゲル係数は高かったけど、毎日の食事に困るほど貧乏ではない。苦労して貯金して買った家電だからとても大事に使った。 日本製品は壊れにくくて、国民も誇りに思っていた。今じゃ、買った時から調子悪くて、まる1年以上たってもぜんぜん直らなくて、そのままサービス期間過ぎましたとか言ってる大企業ばっかだ。なんかメイドインジャパンに誇りが持てないぜ。農産物以外は(爆)。
ワーキングプアではなく、ハッピープアな世の中になるといいのにね。
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