アルボス 樹

運動音痴がはじめて出会ったゴルフの楽しさ。 そして幾分なりとも落ち着いて音楽を聴く 環境が出来、良き師匠にも出会うことが出来ました。
 
2014/03/08 14:32:00|母の為の ページ
覚悟
母が2013年4月19日に突然体調を崩したが、同年9月10日満100歳を迎えることができた。そしてあの日から11カ月が過ぎた。今、母の生きる気迫は大地に突き刺した点滴の針から1滴・1滴と母の精気が自然に帰るように衰えていく。

母はもう立位を保つことはできない。ベットの上で横臥しているか車いすの生活である。
私は介護で眠いとか、腰が痛い等と言っていられる次元ではない。
時間は完全に限られつつある。

訪問医療の医師から臨終時に際しての対応に関して話をしておきたいので時間を割いて欲しいとの伝言があった。訪問介護とケアマネから緊急時の対処に関してどのようにしたらよいのかの問い合わせもあった。

私は情けない話だが、結論が見いだせない。
最後の段階で救急車を呼んでも、搬送される病院は想像がつく。人工蘇生等や心臓マッサージをしても、ただ何時間か生きながられるだけで本人の苦しみを考えれば自然体が一番ではないかとも考える。
祖母のように死なせてあげられれば一番良いのだが。
【祖母は農作業から帰ってきて、あーあ疲れたと言って囲炉裏のそばにごろりなり、そのまま三日三晩昏睡を経て亡くなったと聴いている。全く下の世話もなかったと母は話している。】

頭で考えている事と現実的事象が起こった時とでは、判断は全く違ってくることは確かである。事柄が大きければ大きいほどとっさの判断の正しさを重んじたいと感じる。

覚悟などはもうとう無い。無い覚悟を結果として作り得ることは、現在置かれたおのが立場の介護に邁進するだけである。覚悟は無いが後悔も無いようにしなければならない。

我が心 砂にあらねど こぼれおつ
      白きしじまに 嘆きをおぼえず。    21歳の作







 







2014/03/06 13:45:00|レクイエムに魅せられて
遺魂 その5

DVD 『MISHIMA』と『憂国』を見た。
『MISHIMA』は緒方拳が三島由紀夫を演ずる。
三島由紀夫の思想(当然肉体が問いかける気をも包括しうる)を緒方拳はあまりにも一流の役者として演じきってしまっている。変な言い回しであるが、ある意味緒方拳の映画になってしまっている。本来の三島由紀夫は、もっと繊細ではにかみやさんで、照れ屋であるがストイックさがその中にちらちらとかいま見える人物である。
あの日 11月25日の一日を描きつつ劇中劇として三島由紀夫の作品が屏風絵のようにたたみこまれている。

金閣寺(私『溝口養賢』)坂東八十助
鏡子の家(収おさむ)沢田研二
奔馬(飯沼勲)永島慎二

特に最後のシーンは豊饒の海の第2『奔馬』の最後の一行の台詞で終わっている。
【正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞳の裏に赫栾(かくやく)と昇った】
三島由紀夫の光る一行である。
そして本映画の台詞には無いが、同じく豊饒の海第4『天人五衰』では、
【我は本意を楽しまず】と言う言葉が記憶に残っている。

『憂国』は能仕立てである。台詞は一切無くモノクロである。登場人物も武山中尉とその妻麗子のみである。
ここで三島由紀夫は、もちろん原作者であるが、脚色・制作・監督・そして自ら出演している。ちなみに麗子役は鶴岡淑子。
題材は2.26事件であり皇軍相打つ事はなんとしても避けたい、いや、既に叛乱軍と汚名をつけられた、友人達を鎮圧部隊として出向くことだけは避けたい。しかし自分の軍人としての名誉も遵守する為に割腹自殺をするのである。
いや自殺ではない。割腹自決である。
『憂国』は読んだ方の感想に任せよう。  

 







2014/03/06 12:33:17|レクイエムに魅せられて
遺魂 その4

ちょっと右向きの話が続きますがお許しの程。そのうち左の話も書きますのでね。

『父と私の2.26事件』岡田貞寛書である。 父とは時の内閣総理大臣 岡田啓介である。2.26事件に関する書物は何冊か読んでいるが、体制側のしかも暗殺の難を逃れた総理とその子(次男)が編纂したものは内閣・陸・海軍部・そして天皇(皇室)の立ち位置を良く表していたと思う。

さて、ここまで来たらいっそ松本清張書の『昭和史発掘』全13巻を、いや2.26事件の7巻から13巻までを読んでみようと考えた。しかし現環境では読み切れるか不安である。
また、戦後50年を過ぎた頃から、次々と新資料が見つかり、『昭和史発掘』では想像の域を出なかった事柄も銘々白日となった事柄も多い。さらに『昭和史発掘』の後この『父と私の2.26事件』が書かれている事から時間のゆとりのある時にと考えた。

では2.26事件に最も力を入れている作家 澤地 久枝さんの『雪はよごれていた』等を読もうかとも思う。

その前に、「憂国」と「MISHIMA」のDVDが届いたのでこれも見なければならない。

母の介護をしながらの読書・DVD鑑賞。結構充実してる。
もちろんクラッシックも・・・・。 







2014/03/01 13:00:36|母の為の ページ
介護疲れした私
介護疲れをした わ た し・ ・ ・
 







遺魂 その3

昨日は休みでしたので YouTube で映画を見ました。
松竹富士株式会社配給 『226』です。二・二六事件の発生から終結までの四日間を、オールスターキャストで描いた五社英雄監­督作品。原作・脚本は笠原和夫。

そして、久しぶりに三島由紀夫の本を読んでみました。
(DVDがまだ届きませんので)
講談社発行 三島由紀夫短編集 その6です。剣・憂国・スター・苺等が納められています。写真はオークションからコピペです。私は本は丁寧に扱いますので・・・。

私の作品をいままで一度も読んだことのない読者でも、この「憂国」という短篇一篇を読んでくだされば、私という小説家について、あやまりのない観念をもたれるだろうと想像する。そこには、小品ながら、私のすべてがこめられているのである。・・・著者あとがきより”   

昨日の母の介護は深夜23時から翌朝4時まで続きましたので、母の様子を見ながら本を読んだ次第です。

私の高齢者賃貸住宅にお住まいになったKさんは、東京帝国大学を卒業して戦火の満州に行かれました。その方が残して下さいました書籍に『2・26』に関するものが数冊あります。近い内に読んでみようと感じます。