私馬鹿よねー お馬鹿さんよねー
過日のブログで、師匠がお送りくださったカンチェリのCDに『キアロスクーロ』がジャケットだけで中身がないと記述しましたが、これは全くの私の心得違いでして・・・ そもそもギア・カンチェリなどという作曲家は私は全く知りませんでした。師匠が『キアロスクーロ』を聴いてみてはいかがですかとご指導いただき初めてカンチェリを知ったわけです。そして、感銘を受けてさらにご指導を頂いたわけです。本当に私最近ぼけてきているのか・・・・ (-_-;)
で今夜は・
Abii Ne Videremを聴くことと致しました。
01. Morning Prayers
02. Abii Ne Viderem
03. Evening Prayers
3番は
ザ・ヒリヤード・アンサンブル, シュトゥットガルト室内管弦楽団 & デニス・ラッセル・デイヴィスの構成です。
はてさて、表題になっている『Abii Ne Viderem 』とは何でしょう。もしVideremが カンチェリの国の言葉で、英語のVidemならば 1と3で想像はつくのですが、何せ語学は0点。
Morning Prayers
黎明の夜明けは鳥の添えずりさえも無く、遠くで鐘の音が鳴り響くが、朝霧に音色は鈍くこだまする。やがて光は窓辺に差し入りさわやかな日の光が一日の始まりを告げる。光は希望を予感させつつしやかな祈りを告げる。
と 突然暗雲が絶ちこめ朝の祈りは閉ざされるが、やがて光は輝きを取り戻し予感は確信に変わる。
不安の中に鼓動は高鳴り安らぎとの交叉はピアノのしなやかな演奏によりやがて希望の発露は敬虔な祈りへと続く。
Abii Ne Viderem
突然の怒りと緊縛感は徐々に高まるが、やがてピアノとビオラが穏やかさを回復する。静寂と不穏が混とんとするが、清濁は交叉しあいながら夕日は山間に沈み始める。
町に小さな灯が灯るころ不安は何かを訴え始まる。知りえぬ存在へおののきは聖なるものと邪気なるものとの対立を鮮明化させていく。
やがて不穏は希望へと向かい宇宙への存在意義へと主題は変化する。
Evening Prayers
暗黒の夜はすべてを無の世界へといざない、 ヒリヤードが宇宙の果ての生命の存在を予感するように問いかけると、闇は漆黒の世界にさらに変貌する。70億光年の宇宙にあの 2001年宇宙の旅 の巨大な石碑が遠くに見え始まる。
そこはすでに 亜空間であり三次元すら確信は得られない。
ヒリヤードの歌はやがて宇宙を回周し地上へと戻り、敬虔な祈りは最大の賛美を持って静かに消え入る。
でも カンチェリはたぶん無神論者でしょう。実存主義者・・・・・・ ム・・・・・
今夜も難しい。 閉店。