中世、ルネッサンスの楽器(2CD)を聴く。 リメイク盤なのだろうか? かなり評価の高いCDです。
なんと言っても多様な楽器による演奏が楽しめます。 7番目の「 Six-holed Pipe 」などは、現在のゲーム音楽に出てきてもおかしくないほどのユニークさ。 ナヴァール王国のティボー:信仰のシャンソン『いと優しき』【6孔のパイプ】
ルネッサンス期は古代ローマ時代への羨望と復興に夢見た時代。音楽(ジョスカン・デ・プレ、ラツソ、オケゲム、タリス、モンテヴェルディ等)・文学(ダンテ、ボッカチオ、セルバンテス)・美術(ダ・ヴィンチ、ミレランジェロ、フラ・アンジェリコ)・哲学(モンテーニュ、マキャヴェッリ)等々と花開いた、まさに再生への一時代だったのでしょう。
今回のCDはあくまで中世の楽器による演奏で、いわゆる宗教曲(教会音楽)とは違い、多才な管弦器・弦楽器にての演奏です。むしろ今回のCDでは宗教色の濃いオルガンは少なく、世俗曲に近いような感じが致しさますが、器楽曲として作曲された物はほとんど無かったようです。よって今回のCDはオルガンに変わっての間奏曲的色合いの物と感じます。 クラッシック鑑賞というよりも、明るく元気を頂ける器楽音楽です。
レビューの中にはCD2枚目の14番 鍵盤楽曲 ダブリン・ヴァージナル曲集〜ロマネスカによる変奏曲(16世紀)【ヴァージナル】を聴きたくて買い求めた方もおられるとのこと。ああーー、お宅の人がここにもおられる。 鍵盤楽器 ヴァージナル(チェンバロに似た音)で華やかで美しい曲でした。
やがて時代は バロックく音楽へと移行して参ります。
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