おうめ水辺の協議会の1団体「NPO奥多摩川友愛会」が10月16日(日) に「親子魚釣り教室2022」を開催しました。 コロナの感染拡大のため3年ぶりの開催となりました。 今年のテーマは「ニジマスの秘密教えちゃいます」です。
皆さん管理釣り場(釣り堀)などで釣るお魚として認識されている ニジマスですが、実はヤマメや岩魚のように日本古来の淡水魚ではありません。
ニジマスは明治10年(1877年)にアメリカのカルフォルニア州(マックラウド川産)より卵の状態で寄贈されたのが最初です。 日本では九州で西南戦争が始まった年です。
これには、日本の近代水産学の祖と言われた関沢明清先生の尽力により実現されました。 前年(明治9年)に渡米したときに寄付して貰うことを約束し、翌年(明治10年)に実現されました。 当時はまだ飛行機が無かった時代。 暑さに弱い卵をなんと船便でホノルル経由で約1ヶ月かけて東京まで運んだようです。 大変苦労して運んできたのでしょうね。
さて、日本に来た卵をふ化させ稚魚にしたのですが、ニジマスは冷水系の淡水魚なので低水温の水が無ければ飼育が困難でした。 そこで選ばれたのが当時、神奈川県西多摩郡柚木村と言われていた現在の青梅市柚木町で飼育されました。 日本で最初にニジマスが飼育されたのが皆さんの身近であったというわけですね。
と、いうようなニジマスの歴史などを紹介しながら秋の一日親子で楽しみ、 工夫をして釣りを楽しみました。
ニジマスも命有る生き物です。 釣って楽しんで終わりで無く、ちゃんと残さずに食べてあげて、皆さんの成長の糧にしてください。
奥多摩川友愛会の理事長の言葉にみなさん「うん、うん」と、うなずいておりました。 |