5日(金)、第2回実践講座が行われました。テーマは、全生研の林生信氏を招いて「学級集団づくり」。以下、報告を「西多摩の教育」6月号より抜粋〜

…林氏は、今まで大変なクラスを受け持っては、学級づくりの実践を積み上げてきました。だからこそ、見える子ども達の心や、先生の心がそこにあるのです。
林氏は、学級集団づくりは「まず、徹底して管理し、規律づくり」を目指します。「管理?」という言葉に えっ! と反応してしまいますが、林氏が言う「管理・規律」とは、どういうことなのでしょうか。
林氏の学級集団づくりには、「班・核・討議づくり」という3本の柱があります。その3本の柱をもとに、学級という共に過ごす生活空間の中で、子ども達がどんなつながり合いをつくることができるのか。そこで、子ども達は「規律=ルールづくり」を課題に集団づくりが生まれるのです。そのためには、核となるリーダーが必要です。林氏は、リーダーを育て、リーダーを軸に班を作り、班競争をさせながら、自立した集団を目指していくのです。
つまり、林氏の「管理・規律」は、秩序を維持するための「管理・規律」ではなく、自分達の願いや要求を実現するために必要な「自治的で、民主的な個人や集団の自立を目指した『管理・規律』」ということなのです。生活の中にある様々な約束ごとに、子ども達が自ら向き合い、つくり上げる力をもつことが学級集団づくりには必要というのです。集団の質をいかに高めていけるのか!(中略)
では、具体的に、「リーダーを育てるには、どうすれば?」「班には、作り方があるのか?」「話し合いというけど、低中高では、話し合い方にも違いがあるのでは?どんな話し合い方が必要なのか?」そして、「集団の質はどう高まっていくのか!」・・・・と、質問ばかりが出てきそうです。
実は、今回の実践講座はその始まりで、これから林氏を中心に、「学級集団づくり」をテーマに西多摩で、学習会をもつ計画があります。学級の課題をみんなで共有し、知恵を出し合うことが大きな教師の力をつけることにつながるのですね。「学級集団づくり」学習会をよろしくお願い致します。