今日は。 いい夫婦の日、ということで。 ごちそうでも作ろうかと思ったけど 昨日から モツ煮が食べたくて(笑) 仕込んでいたので 今夜はそれでいっか〜〜〜!!!
気が付けば サイヤ人との生活も 今年、丸20年を迎えました。 お互い 若い時からずっと一緒に過ごしてきて まあ、正直に言えば 20年たったなんてあんまり実感ないくらいかな。
私の育ちがいろいろ事情があったこともあり たった二人きりで 小さな知り合いの牧師先生の教会で 結婚式を挙げたのが ちょうど20年前。
サイヤ人が23才。 私が19才の時でした。 その時私は もうすでにお医者さんから「子供は産めないでしょう」と言われていたし その時の医療では 治療方法がなく だって 病気の原因さえ分からなかったんだもんね、 絶望を味わったこともありました。
そんな時が 懐かしく思い出されるなんて、年を取った証拠だな。
なのに。
結婚20年目で もう一人 子どもを授かるなんて(笑) だれが想像したでしょう!!(笑)
人生は これだから面白いのかな。
その時は お互いに人生の未来もしっかり確立してないような状態で その日暮らし、というか そんなかんじだったけど 私の病気もひどくて 1人よりは2人でいる方がいい、みたいな ま、なんとか二人で歩き出せたというような感じだったかな。
私は持論で 「男は30から」って思ってて まあ、男の人っていうものは30くらいまでは落ち着かないものだろう、 30過ぎてからが本番というか 本領発揮!するものっていうふうに 思っていたのかな〜
だから サイヤ人がふらふらしててもあまり気にしてなかったし 好きに生きている姿が面白かったし うらやましくもあった。
子どもは生まれないかも、って思ってたから 自分が働いていれば経済的には何とかなっていたのもあるのかな。
でも5年たって 長男がひょっこり私たちのところにやってきて それから 生活ががらりと変わってしまった。
その時は 発達障害のことも なにも知らなかったしね、 どうして子供が生まれて サイヤ人が変わってしまったのか どう話し合っても どう考えても 何も解決の糸口も見つからなくて 「子はかすがい」なんて ことわざは嘘っぱちだって 本当につらい時期もあったことも確か。
今思えば いい思い出、というか笑っちゃうけど 夜中に小さな子供たちの手を引いて 家出したこともあったし〜 泣きながら サイヤ人の実家のお母さんに訴えたこともあったし〜 本当に 離婚しようと決めて行動したこともあったな〜
でも 今 思うことは あぁ、あの時別れなくて本当によかったな。ってこと。 自分の選んだ人は 間違っていなかったな。ってこと。
自分も若くて 傲慢でわがままだったな。ってこと。 ココロが狭くて 自分のことばかりわかってもらおうとしてたな。ってこと。 夫婦っていうのは 自分のいたらなさを知るために 神さまが与えてくださった よきパートナーなんだな。ってこと。 優しさとか 愛とかわかったようにエラそうに言ってたけど 全然わかっていなかったってこと。
20年くらいたって ようやく 人を愛するってことがどういうことなのか 自分なりに わかったような気がしています。
燃え上がる恋愛とはちがう じんわりとしたいつくしみは 重ねられた忍耐と 涙と 思いやりと 数々のけんかと? 二人でいても時々感じる孤独感の織り成す 人が共に生きていく美しさの中で 熟成されたごほうび、みたいなものとして
自分の中に形成されるのかもしれないな。って思っています。
こんなことを私が知るに至ったのには アスペルガーというものを通して 新しい世界を知ったことが一番の要因だとは思うけど このことを知ったことによって より自分のなかで「ゆるし」というキーワードが 謎解かれたように思います。
大方の人たちは 許したくても許せない、受け入れたくても受けいれられないっていう部分で すごく がんじがらめになって 苦しんでいるような気がするし 私自身、 どうしてこの人はこうなんだろう、こういう時こんな態度なんだろう、 こういう時、こんなこと言うんだろうって
それで理解に苦しんで 自分が傷ついてしまったり 自分を責めてしまったりしてしまう事があったけど
本当の健全な人間関係というものが どのようなものかを知ることができたのも 夫と子供たちが アスペルガーだという事を通じて 私が学ぶことができたというのが 一番大きい。
サイヤ人は 真っ向から客観的に私を批判することができる人。 おべっかをつかったり 気を引こうとして気を遣うことをしない人。 若い時は それが時々、さみしかったり傷ついたりもしたけれど
相手によく思われたいという感情抜きで ストレートに向き合ってくることが 今では本当に心地いいなって思えます。
誰でもありのままの自分を知ってほしいし 受け入れてほしいもの。 計算なしの不器用なアプローチの仕方でも でも その中に隠された愛情があって それに気が付くことができればやっぱりシアワセなんだと思うしね。
それにあたしだって自分が男で 美容院に行ったこと、気が付いてくれないってダンナの文句を言っている嫁は嫌だ。(笑) なんで気づいてくれないんだろ。って言ってるより 「あたし今日、髪切ったの。かわいいでしょ〜」って言ってる嫁がいい。(笑)
どんな夫婦関係を形成していくかは やっぱり 2人の人間関係にかかっているような気がする。 もちろん、どちらかに精神的な問題があって DVとか 命の危険があるような特別な場合は別だと思うけど
結局は結婚って自分が選んだ相手、自分の選択の結果なんだから 自分の人生観の上に 結婚観ってあるもので自分の責任なんだって思う。
小さいころ、両親の離婚を経験して 父子家庭で育って、そして親の再婚があって 新しい家族の中ではうまくいかなくて けして幸せな子供時代でなかったけど
私が子供に自分の人生をかぶせ、依存して期待して育てるような母親にならずに済んだのは やっぱり サイヤ人の影響が大きいのかな、って感謝しています。
あ、もう一つ。 20年たってわかったこと。
男は30から。 じゃなくて 男は40から。だった!(笑) |