雪の道も歩けるようになりましたので、久方の「ぽん散歩(本散歩)」を行いました。
2月8日と15日に降った大雪で、まだ、至る所除雪の塊りが道端に置き去りになっています。
そんな中、散歩途中に何軒ものカーポートの崩壊現場に遭遇しました。みんな片持ちの屋根でした。
見るも無残な姿に心が痛みました。
見ると、10cm角もあるアルミ製の柱がグンニャリと曲がっていました。幾らアルミが柔らかいとは言え、物凄い力が加わったのだと思い、帰宅後、カーポート支柱に掛った力を推定してみました。
すると、支柱1本に掛る回転力(モーメント)は、1,772kg・mの力が掛ったのだと判りました。
その推定として、先ず、家の前の雪かきで、スコップ1杯の雪の量を20cmの立方体として、その重さを1.5kgとしました。
その体積は、0.008m3です。
カーポート屋根積雪量は60cmとして、1m角で0.6m3の体積となります。
1m角のスコップ量は、0.6/0.008=75杯です。
1m角の雪の重さは、75x1.5=112.5kgです。
カーポート屋根面積を3mX7mとすると、21m2です。
と言う事は、屋根全体で112.5X21=2,362.5kgの重さとなります。
屋根は、片持ちですので、雪全体の重心に前記2,362.5kgの重さが掛り、重心は雪の真ん中で、支柱からの距離は屋根幅3mの半分、1.5mの所にあります。
これをテコとして考えると、 2,362.5X1.5=3,543.75kg・mの回転力(モーメント)が支柱に発生します。
柱は2本ですので、3,543.75/2=1,772kg・mの回転力(モーメント)が1本の支柱に掛ったのです。
これでは、堪ったものでは有りませんね。1.7tの力ですもの。
雪は、5cm程度の積もった庭を眺めるのが良いですね。
きっと、雪国のカーポート仕様は、前記の力以上に耐える構造をしているのでしょう。
関東では、そんな仕様のカーポートは売っていませんよね!!
未曾有の雪害でした。 |