スロットもぜんぜん出ないし、たまにはまじめな話を。
さて、牛乳は牛の血液を原料につくられます。1kgの牛乳は、だいたい1リットルパック1本分ですが、これを作るためには、血液がどれくらい必要だと思いますか?なんと500kgの血液が必要です。現在は能力の低い牛でも、1日に20kgはお乳を出します。そのばあい、10tの血液が乳腺細胞に運ばれている訳です。高泌乳牛と呼ばれる一日に50〜60kgも出す牛は、なんと25t〜30tの血液が乳腺細胞に送られています。 そして、乳腺細胞では、新生児の発育に必要なものは濃縮され、不用か少量でよいものは希釈されて牛乳になります。(血糖は100倍に、アミノ酸は150倍に、脂肪は60倍に、カルシウムやリンは10倍から13倍に濃縮され、血中ナトリウムや塩素は1/3から1/7に希釈されます。) つまり、血液性状が乳質に反映されるので、乳成分の検査値は、人間の血液検査の結果と同じように、健康状態の把握ができる材料なのです。 同様に、摂取した栄養素もまた乳成分に反映されます。給与される栄養がアンバランスだと、乳成分もアンバランスになってしまします。そうした牛乳は決しておいしくありませんし、乳牛の健康も損なわれます。おいしい牛乳を生産するには、適正なバランスの餌を与えて、乳牛を健康に飼わなければなりません。 |