やたらと、農業が困る。農業を守るためにTPPには入れないとか言ってるけどさ。農家はほんとは困らないよ。困るのは、一般庶民。
レモンが自由化された時、一度国産レモンが全部消えたんだよね。その結果、輸入レモンは、かつて国産レモンがあった頃より高くなった訳さ。最近は、ポストハーベスト(輸出するために、収穫したものにもう一度農薬をかけること)を嫌って、国産品を高くても買ってくれるようになったから、レモンも少しずつ生産されるようになったけどね。
つまり、自由化されて、国内産が壊滅すると、国内産があった頃より輸入品は高くなる。
そして、有識者ぶった人たちが口をそろえて言うのが、ブランド化。国内産が全部ブランド化したら、うちらみたいな貧乏人は国産品が食べれなくなるって言うことさ。いいのか?それで。
農家は困らないよ。高く売れるものを少し作ればいいんだから。前より楽になるかも。
農林水産省がさ、対抗するために大規模化とか言ってるけど、ナンセンス。戦後の終わりなき規模拡大でひどいことになったことあるんだけどなあ・・・。忘れたのかな?農家の借金ばっかりが大規模化してったんだ。農業って、どんな産業よりリスクが大きいんだから、大規模化したら、つぶれるよう。例えば風評害一つで大規模農家はつぶれちゃうけど、小さい農家はつぶれない。小さい農家は兼業だからね。農業だけじゃ食べていけないもの。食べ物はつくってるから食べれるけど、電気代とか払えない。農業って手間かかる割りに、生産物自分で値段つけられないから、兼業でやるのが一番向いてる。兼業ならつぶれない。
TPPに加入しても、庶民が国産品を比較的安く手に入れるには、結局市場出荷規模で兼業化するのが一番リスクが減る気がするんだけどなあ。どのみち、どんなに大型化したって、海外に勝てる訳ないんだから。外国人安く使ったとしても、他の物価が高すぎるからね。
異常気象だらけでしょ。最近。海外に食べ物頼ったら、国民の半分飢え死にしてもおかしくないと思うけど。農家は困らない。自分の食いぶちは自分でつくってるから。
農業だけは、人が生きるための産業だから、他の産業とてんびんにかけるべきじゃないと思う。先進国でこれほど自給率の低い国はないのに、さらに自給率下げようってんだから、びっくりだね。第2次世界大戦が起きた理由は、兵糧攻めにあったからって話もあるくらいだし・・・。農業は変わらなきゃいけないっていう人多いけど、農業が生き残りでひいひいする状況ってつくっていいのだろうか?これは貧乏人の生存権の危機だぜえ。
やっぱ、老後は自給自足目指そうと思う、今日このごろ。 |