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2025/10/30 17:20:19|うた
『ごめんな』
                                  
里山は失われ
 ブナの木は枯れ果て
   母は危険を知りながら 人里に下りる

人々は 恐れて 叫ぶ

母は 怯えて
 守るべきもののために 牙をむき
              捕獲され 息絶える

子は走る
  ただただ走る
    母の居ない不安を背負って走る

山に帰りなさい
  帰れたらいいね
   母は祈る  ...ごめんね。。。



        家田史子さん作
 
  『図書室から』No.322令和7年10月25日(土)

/秋留台公園
10/30/2021









2025/09/29 20:12:28|うた
『秋分け』
                                                                                  
きっと
  気づいてくれますよね。  いつか、、、

  かわいい小さな手の中にある
      四角い彩色豊かな世界
  器用な指の作動で現れてくる
        リズミカルな世界

    あなたを包んでいる空を見上げてください、
    360度という数値を身体で表現してください、

    つかめない空と追いつけない風に気づいてくれますか

   秋分けの日に 彼岸の花は
             無言で すくっと 空に立つ
  



        家田史子さん作
 
  『図書室から』No.321令和7年9月25日(木)

彼岸花・福生市
2025.9.27







2025/09/03 14:25:34|うた
『手紙』
                             

青い空は 哀しみの手紙

  罫線のない便箋に 嗚咽の涙がにじむ

  受け取れない音信に 高揚する感情をおしきせた

  今も繰り返す混沌は 幼子立ちに 何をまとわせるのだろうか



        家田史子さん作
 
  『図書室から』No.320令和7年8月25日(月)

/路傍・羽村市
2022.09.03







2025/08/13 16:12:01|うた
『息づかい』
                             
送り火で

 行ってしまったね。


   ほんのつかの間だったけど

   君を感じて

    いつかの匂いを思い出す。


   14年の月日が通り過ぎていった。


   あの時の息づかいを

         また一年握りしめていく。



        家田史子さん作
 
  『図書室から』No.319令和7年7月25日(金)

/百日紅
天神児童通園・福生市
2025.08.12







2025/06/30 18:39:33|うた
『ほたる』
                                       
 父さん

ぼくは 強くなれるかな。。。

      筋肉なんか全然ないし。。。
       走っても ビリだし。。。
  あいつにどなられても 言い返せないし。。。

       ほたるがね
    裏の川の小さな橋で 光ってた
    じーっとじーっと見てた。
    ほーっとほーっと明るくしてくれた。
        ずーっとずーっとおしりを揺らしてた。

 強くならなくてもいいかな。。。

         あったかいあかりが すごい力に思えた。




        家田史子さん作
 
  『図書室から』No.318令和7年6月25日(水)
紫陽花/瑞穂エコパーク・瑞穂毎
2025.06.16







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