ごった返すギャンブル場にその男と2人で家内に会いに行ったのはちょうど北風の吹く寒い暮れの事でした。仕事着を着て化粧もせず働く家内の姿を見てもらい休憩時間に直接会って貰った。どの程度本人が感じているかは相手の気持ちであってそこまでは計り知れないその後に日を改めてお金を渡した。返済は仕事が回復してから少しずつ返すと云う無期限で・・しかし、それから半年もしないうちに彼の会社は倒産し、自己破産をかけて居なくなってしまった。それほどまでにせっぱ詰まっていたなら何故、借金を重ねたのか今になって貸したのを後悔した。それも家内の貯金である、金より何より悔しかったのは自分が生きているうちに困った人の為に少しでも力になれる状態にいたなら贅沢なんかしなくても人助けが贅沢だと自分に言い聞かせていた。それを裏切られた事で人間不信になってしまいその「わずかな希望」さえ失わせられたその事に激しい憤りを感じた!だがこんな仕打ちで性格まで曲げさせられたら自分の負けになってしまう。全て自分の行いがそうさせた事で責任の半分は自分にも在ると思い、泣く泣くあきらめるとは云わぬが相手の出方を待つしかなかった。 ・・・さあなたならどうする・・・ |