白木屋呉服店の過去の一点

この度、fc2で同名のブログを開始したため、こちらは「過去の一点」と改名いたしました。過去数年分の作品についてはここでしかご覧になれません。このブログは今後も継続していく予定ですので、fc2と併用してご利用いただきたいと思っています。ホームページ本体の「ご意見ご感想」もご利用ください。
 
2013/07/21 13:19:00|龍村
龍村の光波帯「日野間道」

龍村の光波帯「日野間道」。

東京国立博物館の所蔵品を見ると、日野間道はじつは間道ではなく段文。龍村では「間道」という言葉のイメージにしたがって、経縞として商品化しているようだ。

いちばん上の写真は帯の幅を写真の幅として撮ったもの、写真2番目は拡大。








千切屋治兵衛の付下げ「芒と蜻蛉」(制作は野村)

千切屋治兵衛の付下げ「芒と蜻蛉」。制作は野村。

「絹芭蕉」を使った単衣用の付下げ。絹芭蕉は玉紬に付けられた商標の1つ。玉紬に付けられた商標では、しょうざんの「生紬」がいちばん有名。

いちばん上の写真は前姿(マエミ+オクミ)、写真2番目、写真3番目は近接。

友禅による写生的な芒と刺繍による意匠的な蜻蛉のアンバランスが、これが絵画ではなく着物の柄だということを思い出させる作品。







2013/07/17 13:23:00|龍村
龍村の袋帯「タクラマカン幻想」

龍村の袋帯「タクラマカン幻想」。

いちばん上の写真はお太鼓全体、写真2番目は近接、写真3番目は品質表示のラベル。








2013/07/15 15:34:00|龍村
龍村の袋帯「スキタイ歌詠錦」

龍村の袋帯「スキタイ歌詠錦」。

「スキタイ人」とは北方ユーラシアの遊牧民の1つで、黒海の北、ウクライナ辺りにいた民族。「スキタイ」の名はヘロドトスの「歴史」に登場し、古代の西アジア史において、災難のように登場する蛮族。

スキタイ美術とは、すべて黒海北岸の墳墓から発掘されたもの。かつてはエルミタージュ美術館にある、うずくまる動物の盾飾が図録で知られる程度であったが、ウクライナの独立により、近年「ウクライナの至宝」として日本でも公開され多く作品が知られた。すべてギリシア人によって作られたものであるとわかっている。

いちばん上の写真はお太鼓あたりを帯の幅を写真の幅として撮ったもの、写真2番目は近接。







2013/07/12 15:34:00|伝統工芸作家
青戸柚美江の名古屋帯「白地に力」

青戸柚美江の名古屋帯「白地に力」。


いちばん上の写真と2番目は帯の幅を写真の幅として撮ったもの、写真3番目は近接。

帯の構造としては、色彩分割のような模様(いちばん上の写真)が六通の長さにあって、それ以外の場所は、白地がかすれたような模様(2番目の写真)になっている。