をイオンモール日の出で見て来ました。 吹き替え版が時間をずらして上映されていたせいか、字幕版の入場者は私を含めて4〜5人ぐらいだったでしょうか? 前評判が「気味が悪い」、「ストーリーがない」などの理由で、芳しくなかったので、不入りは覚悟でしたが、ちょっと驚きました。
袋に入れて捨てられた子猫が、ロンドンを根城とする野良猫の仲間に入り一夜を過ごすアドヴェンチュアラスでペーソスに富んだ物語。
この子猫なんとも可愛いのですが、野良猫の仲間と一緒にキッチンで、ロンドンの街角で、酒場で、ゴミ箱をひっくりかえしたりして散らかし放題、飲んだり食ったり踊ったり自由奔放なふるまい。 人間の体が本物の猫以上にしなやかに動くのにびっくり・・・ 99回生まれ変わった猫の長老が主催する天国に行ける猫を決める舞踏会では、今はボロボロだが昔のスターの栄光を背負った老婆の猫が、みんなに励まされ歌っているうちに、昔に帰って行き天国行きに選ばれる。 この場面では思わずうるうる・・・
日が昇り出す早朝、猫達がそれぞれに何処へともなく消えてゆく場面に漂う哀愁、心にしみました。
人に媚びずに自由奔放にしなやかに生きる反面、それに伴う、さみしさや、不利益・・・ 猫派の私には何とも共感できる映画でした。 気味悪いと言われた猫たちの装いも、それぞれの役割の個性を表現するには欠かせないものだったと思います。 まして「ストーリーの欠如」等は全く見当違いな評だと思いました。 私はこの映画にミュージカル性よりもストーリー性を感じました。 全体として悪役も含めて、それぞれの個体が人間性(猫性)持ったものとして描かれています。 かく言う私は四季のキャッツは見ていませんが・・・
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耳の裏痒しと見ゆる子猫かな
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