桜といえば、ここらへんでは、やはり羽村堰の桜が人気なのでしょうか。 何年も前から、あそこはすごいよ、と聞かされていましたが、行った事はありませんでした。人が多いのも苦手だし、と思っていたのですが、近くなんだし、散歩がてらに行ってみました。
いつもここへ来る時、寄って通るのは、阿蘇神社です。 阿蘇神社は、何年も前に、散歩の途中でひょっこり入ってから、親しんでいます。 椎の古木の存在に気づいたのは、ごく最近ですが。(^^; あの場所からの川の眺め、竹に囲まれた静けさ、神社から川へ降りてゆく石段など、好きです。
やはり羽村堰へ向かって、河川敷の道は、それなりに混んでいました。道端に座って、一人で休んでいる人、夫婦や親子、友達同志、またグループなどいろんな人たちが憩っていました。人は多かったけれど、それが気にならない程、川からの風は涼やかで優しく、心地よく、あちらに延々と続いているサクラの色はまぶしく、幸せな気持ちになりました。
私は海のそばで生まれて育ったので、時々この辺りは海から遠い事を残念に思うのですが、川は海の与える印象に似たものがあります。たとえば、ああもうすぐ川だ、と思う時、そこに匂ってくるものは、海に近づく時の匂いと似ています。単純に、水に近づく、という事だけでなく、何か、解放される感覚です。
思えば、遠い遠い昔、海岸線は、今の青梅市役所辺りまでもあったとの事。その当時は、多摩川も霞川も、秋川も、入間川も、海といっしょくただった事でしょう。海と川は親子、或いは兄弟、そんなものだと思います。
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